268号機関車「ふろやん」の絵本について
絵本を通して感じてほしいこと
かつて繁栄した「鉄道のまち鳥栖」を想い出させる、市内に残された唯一の記念物268号機関車「ふろやん」。この形の機関車は2両しか現存しない大変貴重な近代化産業遺産で、昭和の鳥栖を支えた影の功労者です。当時から、機関区で働く方やその家族など、沢山の人に愛されてきました。 これは、鳥栖のため頑張り続けた全ての人へ感謝し、子どもたちの夢を育み、ふたたび『大きな賑わい』を生みたい。そんな想いで生まれた絵本です。
市指定重要文化財(歴史資料)
230形蒸気機関車はイギリスから輸入されたタンク式機関車を日本の使用条件に適合するように一部改良して設計され、民間工場が国内で最初に量産化に成功した蒸気機関車です。製造は汽車製造合資会社(現川﨑重工㈱)の大阪工場で明治35年から39年(1902~1906)にかけて合計51両が製造され、最終的に41両が旧国鉄に在籍していました。この機関車は北越鉄道株式会社(現在の信越本線の一部)の発注により明治38年(1905)に「北越鉄道G形18号機関車」として製造されたものです。鉄道国有法施行後に「268号」と改番されました。
鳥栖機関区には昭和10年代に配属され、昭和29年(1954)に廃車除籍されるまで構内作業用の入換機関車として運用されました。機関区・操車場などの大規模な旧国鉄業務機関が姿を消した今日、かつての鳥栖の繁栄の元となった「鉄道のまち」を想い起こさせる、市内に残された唯一の記念物ともいえます。また、230形機関車は2両しか現存していない大変貴重な近代化産業遺産です。現存するもう1両は明治36年(1903)製造の233号(鉄道記念物)で、大阪の交通科学博物館に製造当初の状態に復元して保存されています。
いま
現在の268号機関車
全長9,699m 幅2,300m 高さ3,600m 重量38.22t(製造時データ)
むかし
鳥栖機関区で活躍当時の268号機関車
(小沢年満氏 撮影 昭和29年)
作家紹介
松枝 加代子 / まつえだ かよこ / 右
鳥栖市生まれ・在住。九州龍谷短期大学保育学科卒業後、保育園、幼稚園勤務。
結婚後、美容室currentマネージャー兼アーティフェイシャルフラワーアーティスト。子育てと保育経験から絵本制作に取り組む。2児の子育て中。
荻原 典子 / おぎはら のりこ / 左
北九州市小倉生まれ・久留米市在住。九州造形短期大学卒業後、福岡市内のデザイン事務所勤務。結婚・出産後はイラスト、キャラクターデザインを主に手がける。
絵本&グッズ販売
機関車好きなお子様~大人はもちろん、鳥栖の町や歴史をもっと知りたくなる一冊です。
書店流通せず、JR新鳥栖駅の観光案内所と美容室current等、地元で販売しているご当地絵本です。
鳥栖のイベントステージで、地元の短大生や高校生、お笑い芸人までダンスを披露してくれました。
ふろやん絵本
オンラインショップでもお買い求めいただけます
オンライン価格:1188円(税込・送料別)
ふろやん絵本/CD付
オンラインショップでもお買い求めいただけます
オンライン価格:1620円(税込・送料別)
ふろやんグッズ / キーホルダー等
鳥栖観光案内所でお買い求めいただけます
※イベント販売を行うこともあります
※グッズの内容はたびたび変更しています
Blog / Tosu 268 Project 活動の記録
Youtube配信:おうちで読み聞かせ会!
佐賀県立図書館のYoutubeでご覧いただけます
コロナ禍で読み聞かせ活動が思うようにならない中、佐賀県立図書館様のご厚意でYoutubeで読み聞かせを発信させていただくことができました。ぜひ、おうちで読み聞かせ会をお楽しみください。
お気軽にメッセージください
絵本読み聞かせ会・取材依頼等
鳥栖市近郊の幼稚園・保育園・小学校等で「ふろやん絵本」の読み聞かせを行っています。楽しい歌やクイズもあり、子どもたちに好評です。またTV、ラジオ、新聞等、多くのメディア様から取材も受けております。お問い合わせは以下のフォームよりお気軽にどうぞ。